わんタンNEWS犬事争論
スタグフレーション下におけるペット業界の問題点2008年8月15日
世の中の物価高の影響が、ペット業界でもじわりじわりと表れてきたようです。
弊社スタッフが愛用しているとあるブランドのドッグフードも、例に漏れず9月から一斉値上げをするようで、先日その旨の通知をメーカーから受けました。
なんと22kgサイズのドッグフードが約3000円(!)も値上げするそうです。その他のサイズでも価格の約2割強の値上げ。輸送に掛かる原油や成分に関係する穀物の価格高騰が大きく影響しているようで、私達の食品と同じく毎日の愛犬のゴハンがこうもいきなり値上げされると、家計に大きな影響があることは否めず、愛犬家にとっては大変な問題です。
またペット生体に係わる方々にとっては、死活問題にもなってきます。例えばブリーダーやペットショップは、飼育に掛かるコストが値上がり分は少なくともUPするわけで、それは子犬の売買価格へ転嫁されるはずです。少し不適切な表現かもしれませんが、結果的にはペットの買い控えが起きるはずです。結果的にペット生体業界の市場縮小につながることが想像されます。こういう景気の停滞にもかかわらず、一般物価水準が継続的に上昇している状態を経済用語で「スタグフレーション」といいます。生き物を扱う扱わないに関係なく、ペット生体業界も市場経済で成り立っているのです。これが意味する最大の問題点は、経営破綻したブリーダーやペットショップのペットたちはどうなるのか?ということです。
他方、ペット生体の流通量が下がることは、こと動物愛護家にとっては大変望ましい方向に流れているかもしれません。しかし動物愛護に係わる方々にとっても、保護した動物達の飼育過程で同様の課題にぶち当たります。特にボランティア運営の場合はその運営資金を募金などで賄うことが多いと思われます。万が一、運営コストの増大から資金確保に支障が出たりして運営が破綻した場合、ブリーダーやペットショップの経営破たんと同様に、保護されていた動物達の行き場が問題となります。
今までも社会問題となっていた捨て犬猫や飼育放棄は、単なるペット業界人の意識問題として捉えるだけでなく、経済も絡んでくる社会的問題としてマクロ視点で検討していく必要があり、これは社会責任を果たす意味でもペットビジネスに係わるこの業界全ての企業や人が対策をうっていく必要があると思われます。
さて私事ですが、愛犬(柴、5歳、オス)の献立は「ドッグフード+野菜」です。ドッグフードに野菜をあえることで全体に「かさ上げ」をしております。そうすることで少しでもドッグフードの量を減らそうと努力しております・・・。と、いうのは冗談です。もともと肥満傾向があったこともあり、ダイエットフードに頼りすぎずに白菜やにんじんなどをプラスすることで、空腹感を満たしてあげるようにしておりました。
とはいえ、その野菜の販売価格も価格高騰の波がジワリジワリと・・・。われわれ愛犬家は、毎日の食餌における栄養バランスに注意しながらも、節約主婦的なアイデア駆使して、今は少しでも無駄を減らして自己防衛をするしかありませんね。
コラム著者:笹間健史
(株)ペッツ・マーケット・サービシズ代表取締役

